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【長野】作風さまざま、版画の楽しみ 安曇野の画廊、石井鶴三の作品など展示

ジャンル・エリア : 展示 | 甲信越 | 芸術  2022年09月09日

石井鶴三の木版画「馬と少年(二)」を紹介する画廊主の米沢さん夫妻=安曇野市穂高有明のギャルリー留歩で

石井鶴三の木版画「馬と少年(二)」を紹介する画廊主の米沢さん夫妻=安曇野市穂高有明のギャルリー留歩で

 安曇野市穂高有明の鈴玲ケ丘学者村内、画廊「ギャルリー留歩」で版画展「版画の楽しみ2022」が開かれている。25日まで。

 信州にゆかりの深い彫刻家・画家の石井鶴三(1887~1973年)の木版画を展示するに当たり、同画廊が収蔵している物故作家4人、現役作家8人の木版、銅版などの作品計23点を一挙に展示した。

 信州の山を毎年のように登った鶴三は上田の彫塑講習会の講師を50年近く務め、信州の美術教育に大きな影響を与えたことで知られる。

 今展では、少年時代の自分を慰め、無二の友達だった馬を題材にした「馬と少年(二)」を陳列したほか、芸術の心得をしたためた掛け軸も飾った。

 山関係の作品を手がける畦地梅太郎(1902~99年)の「圏谷によこたわる」、繊細な線で山容を独自なスタイルで表現する竹崎勝代さんの「燕」「山頂」、信州出身で米ニューヨーク在住の彫刻家百瀬啓一郎さんの娘、百瀬晴海さんの多色多版の「つつじ」「朝顔」など、各作家の個性の競演を楽しめる。

 画廊主の米沢章雄さん(75)は「さまざまな作風の作品ばかり。『版画の楽しみ』を堪能してほしい」と鑑賞を歓迎している。入場無料。(問)留歩=0263(83)6785

 (逢沢哲明)