ジャンル・エリア : 甲信越 | 自然 | 花 2020年06月08日
木祖村菅のあやめ公園池でアヤメが見頃を迎え、鮮やかな紫色の花が一帯を美しく彩っている。
あやめ公園池は、農林水産省の「ため池百選」にも選ばれている農業用ため池。周辺に自生していたアヤメを、地元住民が株分けなどをしながら増やしてきた。1200平方メートルの畑に約3万本が生育し、毎年この時期に花を咲かせている。
近くで民宿を経営しながら手入れをしている男性(72)は「今シーズンは6月初旬に咲き始めた。花数も多く、色も濃い。例年以上にきれいに咲いている。今月20日までは十分に楽しめると思う」と笑みを浮かべた。
7日は、地元の菅生産森林組合と菅地区里山整備利用推進協議会が池周辺の環境整備活動をし、関係者約20人が間伐や草刈り作業に汗を流した。
7月には池の周囲にカエデの苗木を植樹する計画で、奥原積組合長(65)は「公園池にはアヤメ畑や水辺の自然が豊かにある。地域の人に関心を持ってもらい、楽しんでもらえる場所にしていきたい」と話した。
(一ノ瀬千広)