ジャンル・エリア : まつり | 城 | 川 | 愛知 | 自然 | 花 2023年03月15日
暖かな陽気が訪れ始めた今日この頃。岡崎市内でも早咲きの桜が開花し、24日からは、恒例の「岡崎の桜まつり」が始まる。一足早く河津桜が満開となった乙川河川敷では、駐車場待ちの車で周辺は混雑した。市などは駐車場対策を講じ、花見や大河ドラマ関連で訪れる大勢の観光客に備えている。 (杉山果奈美、服部壮馬)
明大寺町の乙川左岸堤防沿いには、約800メートルの区間に86本の桜が並び、周辺の住民から「葵桜」の愛称で親しまれている。暖かな陽気に包まれた10日には、多くの見物客が春の訪れを楽しんだ。安城市の女性は「初めて来たけど、きれいな時期に、桜を見に来られてよかった」と笑顔を見せた。
76回目となる「岡崎の桜まつり」の会場、岡崎市康生町の岡崎公園一帯のソメイヨシノはまだつぼみ。4月9日までの期間中、約800本の桜が午後6時から9時までライトアップされる。公園内にフォトスポットも用意し、大河ドラマ館や岡崎城、土産店「おかざき屋」の営業時間も午後8時まで延長する。
昨年は期間中、25万人超が訪れた。今年は大河ドラマ「どうする家康」の効果で、人出の増加が予想される。市観光推進課の担当者は「公園内では発光ダイオード(LED)ライトに照らされた幻想的な雰囲気が楽しめる。ぜひ公共交通機関を使って来てほしい」と呼びかけた。
花より団子−。そんな花見客らに向けたイベントも同時に開催。4月初旬まで、公園内の多目的広場や、近くの乙川河川敷にはキッチンカーが出店する予定だ。
大河効果で駐車場混雑予想 事前予約を拡大
岡崎市明大寺町の乙川河川敷近くでは、市公園緑地課が渋滞対策として、堤防沿いの道路に、駐車禁止を示すコーン標識を140個ほど並べた。近隣の市竜美丘会館や商業施設などは、看板で花見客に敷地内への駐車を控えるよう求めている。
これから花見の本番を迎える岡崎公園近くでは、乙川河川敷に臨時駐車場を設け、400台分を確保した。混雑が予想される公園の平面駐車場は「岡崎の桜まつり」の期間中、事前予約制とする。先着順で受け付けており、駐車場シェアサービス「特P」で予約できる。
特に人出が予想される25、26日、4月1、2日の週末には、市内駐車場の事前予約を拡大する。乙川河川敷の臨時駐車場や籠田公園地下駐車場、図書館交流プラザ東駐車場なども加える。
この期間は、駐車場の事前予約や増設に加え、岡崎公園から離れた岡崎中央総合公園の駐車場と、市中心部の籠田公園を結ぶ無料シャトルバスを15分間隔で運行。午前8時から午後10時まで、予約なしで乗ることができる。