ジャンル・エリア ： まつり | 愛知 | 自然 | 花　 2024年03月28日

しだれ桜を楽しむ親子連れ＝岡崎市康生町の岡崎公園で

　数日続いていた雨がやみ、ようやく晴れ間が広がった２７日、岡崎市康生町の岡崎公園には、多くの花見客が訪れた。公園一帯では恒例の「岡崎の桜まつり」が開催中。少しずつ咲き始めたソメイヨシノや見頃のしだれ桜を眺めながら、飲食を楽しむ姿が見られた。

　桜まつりは来月７日まで。既に公園一帯にはぼんぼりや和傘が並び、約８００本のソメイヨシノが咲き誇るのを待ちわびている。

　今年は昨年より９日遅い２６日に、公園職員が桜の開花を確認。まだほとんどがつぼみだが、１週間ほどで見頃を迎える見通しだ。

　期間中は公園のそばを流れる乙川河川敷の両岸に、約２００店舗のキッチンカーや屋台も並ぶ。この日は、既に愛らしい花を付けた早咲きの「神代桜」や「しだれ桜」の前で写真を撮り、河川敷で食事を楽しむ家族連れが目立った。

　来月６日までの午後６～９時は、桜のライトアップもあり、夜の幻想的な雰囲気が楽しめる。公園内の岡崎城や土産店「おかざき屋」、リニューアルしたばかりの「三河武士のやかた家康館」も午後８時まで開館する。

　混雑が予想される今月３０、３１日と来月６日は、交通対策を実施。公園の平面駐車場と、近くの市図書館交流プラザりぶら東駐車場は予約制にし、駐車場シェアサービスのサイト「特Ｐ」で受け付ける。岡崎中央総合公園（高隆寺町）の駐車場も開放し、市中心部の籠田公園まで無料シャトルバスを走らせる。

　最終日の７日は家康行列があり、市中心部では大規模な交通規制がある。詳しい情報は市公式観光サイト「岡崎おでかけナビ」から確認できる。

　市観光推進課の担当者は「コロナ禍を経て、久しぶりにたくさんの店舗が集まり、おもてなしの環境が整った。開花の遅れで、期間の後半にかけて人が集中すると思うので、交通対策の取り組みや公共交通を活用しながら楽しんでほしい」と話す。（問）市観光協会＝０５６４（６４）１６３７

　（杉山果奈美）