2009年05月05日
台湾でもカラオケは多種多様だ。カラオケボックスの形式は日本とそれほど変わらないし、スナックやバーでのサービスも同様。イベント会場や廟(びょう)の門前など、人が大勢集まる場所では即席の歌合戦が始まる。
そんな中、騒音に対する苦情が増加しているため、環境当局が家庭でのカラオケ利用に対し「平日の時間制限と休日の24時間禁止」の方針を打ち出したところ、市民から休日の終日禁止に猛反発を食らった。
「休日に家でカラオケをすれば、ストレス解消にもってこい。この不景気に、店で飲んで歌ってなんて、できっこない」というわけだ。結局、休日の利用について民意を募るため、公聴会を開くことになった。
「出費を減らせ、親子関係にもいい。当局はむしろ奨励すべきだろう」との声もあるが、そこは厳格な法治社会。違反すれば最高3万台湾元(約8万円)の罰金が科せられる予定だ。 (栗田秀之)