2009年09月16日
「お客さん、ケタが違いますよ」。運転手が顔をこわばらせた。
先日午後9時すぎ、コンサートの帰りにタクシーを利用した。料金メーターをよく見ると財布から取り出した700ルーブル(約2100円)ではなく、7000ルーブル。やられた-。
乗る前に料金表はチェックしたつもりだったが、再確認すると下の方に法外な「夜間料金」が小さく書いてあった。
「現金がないんだったらカードでもいいよ、カードで」とお定まりのセリフで迫ってくる運転手。一時間近い押し問答の末、1000ルーブルで片を付けたが、それでも相場より随分と高くついた。
モスクワで外国人を狙った悪徳タクシーの存在を知ってはいたが、当局の取り締まりで大幅に減ったとも聞き、油断していた。不況の中、背に腹は代えられないといったところだろうが、ロシア観光を計画中の皆さんはくれぐれもご注意を。
(酒井和人)