2010年12月29日
知り合いの板前さんがマグロの解体ショーに出るので、友人とニューヨーク・マンハッタン近郊の日本食材スーパーに出掛けた。
特設売り場は中国語や韓国語、英語が飛び交い大にぎわい。司会者は中トロを「サーロイン」、大トロを「フィレミニョン」と紹介。そう訳すかと感心していたら、あっという間に品切れ寸前に。
押し合いへし合いの中、運良く1パックだけ残った大トロを発見。さっとつかんでレジへ。店内では、買ったマグロを持参のすし飯に乗せて食べている米国人一家も。携帯のガスバーナーまで持ち込んであぶっている凝りようには驚いた。
すし、特にマグロの人気は米国でも絶好調。「やはり、乱獲の懸念で今のうちに食べておきたいのでは」と板前さん。乱獲を助長するとショーを批判するメールも届いたとか。
どうか皆のマグロがなくなりませんように。海の恵みに感謝して、とろける大トロをしみじみとかみしめた。(加藤美喜)