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【岐阜】日本刀スイーツに新味「鍔ちょこ」 関・刃物まつりで披露

ジャンル・エリア : イベント | グルメ | 岐阜  2019年10月08日

実物のつばから型を取って作った「鍔ちょこ」

実物のつばから型を取って作った「鍔ちょこ」

 関市と近郊の企業経営者らの有志でつくる「日本刀アイスを作る会」は、日本刀のつばを模したチョコレート菓子「鍔(つば)ちょこ」を開発した。市中心部で12、13の両日にある刃物まつりで初披露する。同会では「『つば』だけに、固唾(かたず)をのんでお待ちください」とアピールする。

 日本刀アイスは2016年末、当時の高校生のアイデアをきっかけに開発が始まった。市内の和菓子店などが連携し、刀匠で26代藤原兼房の加藤正文実さん(41)が形を監修して17年6月に第1号を発売した。刃物まつりに合わせて新味が売り出され、今年は洞戸キウイ味、チョコミント味を追加した。

 同会は昨年の刃物まつりで、土産に適した菓子として、日本刀の原料となる鋼の塊「玉鋼」を模した新商品「玉鋼ビスコッティ」を発売。鍔ちょこは同会の手掛ける3品目の菓子になる。

 刀剣販売の濃州堂(同市山王通)で取り扱うつばの中から、人気の5種類「鶴丸透かし」「正親梅」「三日月武蔵」「紗綾形」「菊唐草」を選び、プラスチック加工のトーヨーパック(同市下有知)が実物から型を製作。洋菓子店アベイユ・エス(美濃市相生町)が、実物の黒さを再現したビターチョコレートを流し込んだ。

 アベイユ・エスのオーナー島田郁子(ゆうこ)さん(48)は「チョコレートを流すのに、型をはみ出さないよう気を使った」と語る。同会副会長で、鍔ちょこの販売元関牛乳(関市観音前)の吉田宰志社長(48)は「刀のまち関市の名物にして、日本刀に関心を持ってもらうきっかけにもしたい」と意気込んだ。監修した加藤さんは「だいぶリアルなつばの形になった」と太鼓判を押す。

日本刀アイスのチョコミント味(左)と洞戸キウイ味=いずれも関市観音前の関牛乳で

日本刀アイスのチョコミント味(左)と洞戸キウイ味=いずれも関市観音前の関牛乳で

 刃物まつりでは、定価1300円の鍔ちょこを1000円で、定価850円の玉鋼ビスコッティを700円で売る。日本刀アイスは定価の1000円で販売する(いずれも税込み)。

 (鈴木太郎)