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【長野】江戸情緒、店に木製看板 木曽・福島の商店街で進行中

ジャンル・エリア : まちおこし | 甲信越  2020年03月24日

旅館の玄関に木製看板を設置する山下さん=木曽町福島で

旅館の玄関に木製看板を設置する山下さん=木曽町福島で

 木曽町福島の商店街で、木曽産木材を使った看板の設置が進んでいる。森林資源が豊富な木曽をPRするとともに、江戸情緒が感じられるようにと、同町三岳のデザイナー山下勝彦さん(44)が手彫りにこだわった看板を制作している。

 木製看板は、福島の事業者や町、町商工会などでつくる木曽福島市街地戦略会議が商店街を活性化させようと企画した。2015~16年度に取り組んだ「シャッターアートプロジェクト」の第2弾に位置付けている。

 総事業費は760万円で、県元気づくり支援金や町補助金などを活用。今月中に本町、上町地区の50店舗に設置し、来月以降に八沢、中島地区の50店舗にも掲げる。

 木曽五木として知られるヒノキやネズコ、サワラを材料にして木曽の木材をアピールし、旧中山道宿場町の雰囲気と統一感を出すために和風のデザインにした。木板の大きさや彫り込む絵柄は店主と山下さんが相談して決めている。

 山下さんは「木曽に来る観光客は木や江戸情緒を感じたいはず。観光名所だけでなく、お店を回る楽しみもできると思う」と話す。今後は、特製のあんどんや切り絵アートなどで店先を飾ることも考えているという。

 (中田弦)