ジャンル・エリア ： まちおこし | グルメ | 三重　 2021年04月08日

ホテル前に出店した「ハンサムカレーメイツ」のキッチンカー＝津市広明町で

　新型コロナウイルス禍でイベントが減り苦境にあるキッチンカーを助けようと、ビジネスホテル「東横イン津駅西口店」（津市）が、ホテル前スペースの無償提供を始めた。津市や鈴鹿市などで営業しているカレー店「ハンサムカレーメイツ」が初日の６日に続き、８、１５、２２日に出店する。　（上井啓太郎）

　東横インは、大阪の一部ホテルで２月からキッチンカーへ場所を提供している。緊急事態宣言下で周辺の飲食店が早く閉店し食べる場所に困る宿泊客の悩みを解決する意味もあった。

　好評だったため名古屋でも先月始まり、三重県内では津駅西口店が名乗りを上げた。ビルオーナーの池田和司さんがたまたまハンサムカレーメイツを見つけて依頼したという。前野早苗支配人（５０）は「地元への還元は私たちの理念でもある。お客さまとお店、両方のためになれば」と話す。

　初日は小雨が降る中、通りすがりの人や宿泊客が購入していた。店主の小林竜馬さん（４５）は「近所の人にも気付いてもらえれば」と話した。出店は午後４～９時。フロントで宿泊客以外にも１００円引きクーポンを配布している。反響が良ければ、ほかのキッチンカーも招く予定。