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【三重】第一弾はおしゃれな食 多気のヴィソンで内覧会

ジャンル・エリア : その他 | グルメ | 三重 | 特産  2021年04月28日

県内外の農産物の販売店や飲食店などが軒を連ねる産直市場「マルシェ・ヴィソン」

県内外の農産物の販売店や飲食店などが軒を連ねる産直市場「マルシェ・ヴィソン」

 多気町で29日、民間レジャー施設「VISON(ヴィソン)」がオープンする。3段階に分けて開業するうちの第一弾で、27日に報道向けの内覧会があった。 (清水悠莉子)

 ヴィソンは勢和多気インターチェンジ近くで建設が進んでおり、敷地面積は東京ディズニーランド2個分の119ヘクタール。年間800万人の来場を見込んでいる。各施設には木材がふんだんに使われており、伊勢神宮の式年遷宮のように20年ごとに建て替えることを考えているという。今春に全施設を開業する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止で来場客を分散させるために、3段階に分けてオープンする。

 第一弾では3施設が開業する。産直市場「マルシェ・ヴィソン」には、県内外から漁師や農家らによる飲食店など15店が並ぶ。仏ミシュランガイド一つ星を獲得した「レストランパージュ」のシェフ手島竜司さんが施設を監修、市場内で提供される料理の開発にも携わっている。軽トラックが10台乗り入れられるスペースもあり、生産者や事業者らが定期的に入れ替わり、県内の農産物などを販売する。

パティシエの辻口さんが手掛ける、県産食材を使ったパンを販売する店内=いずれも多気町で

パティシエの辻口さんが手掛ける、県産食材を使ったパンを販売する店内=いずれも多気町で

 「スイーツヴィレッジ」には、人気パティシエ辻口博啓さんが手掛けるスイーツとパンの店ができた。パンの生地に県産小麦を使い、町内の養鶏業「コケコッコー共和国」の卵や、伊勢市の山村乳業の牛乳など県産食材を使った品もある。

 施設は菰野町の複合施設を運営するアクアイグニスなどが出資する合同会社「三重故郷創生プロジェクト」が運営する。内覧会で、アクアイグニスの立花哲也社長は「日本が誇る食や伝統文化、テクノロジーを極めていく。世界にも通用する施設にしたい」と抱負を述べた。久保行央町長は「いっぱいの自然と食が提供できる。町にとって誇らしい施設になることを期待している」と話した。

 6月5日には、季節の薬草を使った温浴施設や、木をふんだんに使った木育体験施設が開業。7月20日から8月にかけて、宿泊施設なども営業を始め、全面開業する予定だ。