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【岐阜】市役所駐車場に自慢のランチ勢ぞろい 毎週木曜、可児の飲食店有志

ジャンル・エリア : グルメ | 岐阜  2021年07月14日

結庵の「ルーロー飯」(600円)

結庵の「ルーロー飯」(600円)

 可児市内の飲食店有志が15日から、毎週木曜の昼に市役所駐車場に出店し、テークアウトのランチメニューを販売する。春にはまん延防止等重点措置の適用で厳しい制限を受けた飲食業界。現在も夜の飲み会を中心に外食の自粛ムードが漂い、苦境は続く。気兼ねなく来店できる日を信じて、まずはお昼においしい“予習”はいかが-。 (織田龍穂)

 「本当に厳しかった。酒がだめというのは居酒屋にとって致命的だった」

 立案者の1人、「旬彩酒家 結庵(ゆいあん)」(広見)の大将古賀貴士さん(40)は措置の期間を振り返る。おいしい料理に合う日本酒が売りのため、酒類提供の禁止は大打撃。売り上げゼロの日もあったが、それでも日ごろ新鮮な食材を提供してくれる卸売業者からの仕入れは続けたという。

 通常の持ち帰り販売も下火となる中、思い付いたのは店で待つのではなく、人がいる現場に出向くこと。店内飲食にしないことで感染のリスクが低く、調理などを工夫すればひと味違う特色も出せると考えた。

可児かまど本店の「季節野菜のチキンカレー」(700円)

可児かまど本店の「季節野菜のチキンカレー」(700円)

 場所は職員のほか、訪れる市民も多い市役所敷地内。アイデアを飲食店有志で提案したところ、可児商工会議所と市観光協会が主催事業として開催してくれることとなった。

 販売するのは東側駐車場の特設スペース。1日3店舗以内で各店が簡易テントやキッチンカーを設置し、こだわりのメニューを出す。15日は、結庵、日本料理の可児かまど本店(下恵土)、居酒屋のよっつば(広見)が出店し、ルーロー飯や季節野菜のチキンカレー、唐揚げ丼を提供する。参加予定はすでに10店あり、週替わりで地元の多彩な味を楽しめる。

 取り組みは祝日を除き12月2日まで続ける予定。出店者も募集しており、商議所か観光協会の会員であれば参加できる。古賀さんは「苦しい状況だが、このまちの魅力をしっかりと発信したい。今まで足を踏み入れづらかった店や知らなかった店にも触れてもらい、コロナ禍が明けた時に行きたい店を見つけてほしい」と話す。(問)可児商議所=0574(61)0011

よっつばの「唐揚げ丼」(600円)

よっつばの「唐揚げ丼」(600円)