ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 工芸品 | 歴史 2022年05月24日
近現代の陶芸を専門とする多治見市東町の県現代陶芸美術館と、桃山時代の織部焼などを所蔵する土岐市泉町の市美濃陶磁歴史館が、それぞれの収蔵品を合わせて展示する企画展を美濃陶磁歴史館で開いている。8月7日まで。
設備改修のために9月上旬まで休館している現代陶芸美術館が、県内各地で収蔵品を披露する移動展示企画の一環。今回は作家17人のオブジェなど24点を、美濃陶磁歴史館所蔵の17世紀初頭に作られた織部焼の茶わんなど13点とともに展示している。
両館の学芸員は「極端なゆがみと華やかな色彩でそれまでにない焼き物を創作した400年前の革新と、器というジャンルを離れ、土ならではの立体造形を探求し始めた現代陶芸の革新には通じるものがある」と説明する。
20日にあった内覧会には、加藤淳司土岐市長らが訪問。加藤市長は「革新の在り方の解釈が異なる伝統と現代の対比が面白い」と話した。
月曜と祝日の翌日休館(7月18日は開館)。一般200円、大学生100円、高校生以下無料。(問)美濃陶磁歴史館=0572(55)1245
(脇阪憲)