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【岐阜】普段見られない砂防施設を巡るツアー 10月、飛騨や高山で

ジャンル・エリア : まちおこし | 岐阜 |   2022年09月29日

砂防堰堤などを見学するツアーをPRする杉村副所長(右)ら=飛騨市神岡町で

砂防堰堤などを見学するツアーをPRする杉村副所長(右)ら=飛騨市神岡町で

 普段はそばで見ることができない砂防堰堤(えんてい)などを、間近で見学できるツアー「飛騨の砂守ツアー2022」が、10月に飛騨市や高山市で計画されている。

 砂防堰堤は、土石流などが発生した際には土砂を受け止めて災害を防ぎ、平常時に堆積した土砂の一部を緩やかに下流域に流す。飛騨市神岡町や高山市上宝町を流れる高原川流域を管轄エリアとする神通川水系砂防事務所(飛騨市神岡町)によると、管内には砂防堰堤を含む100基以上の砂防施設が設けられている。

 ツアーは、砂防知識の啓発と、地域の観光振興を融合させようと2018年に始まった。今回は2種類あり、平湯バスターミナルを発着する10月2日の「砂守ジオコース」は募集を締め切った。同23日に予定されている「砂守ノーベルコース」は、募集を受け付けている。同コースでは、飛騨市神岡町のレールマウンテンバイク「ガッタンゴー」の乗車や、国の登録有形文化財「六郎谷砂防堰堤」の見学などを体験する。

 同事務所や飛騨市、高山市、神岡商工会議所などでつくる「飛騨の砂守ツアー準備委員会」が企画・運営する。神岡商工会議所の創立70周年を記念し、神岡町出身の写真家・中田聡一郎さんが撮影した砂防施設の写真をデザインしたジグソーパズルなどを、参加者にプレゼントする。同事務所の杉村祥一副所長と中田圭一副所長は「昼食には、ツアー特製の砂防ダムカレーも提供する。この機会に、普段見ることのできない砂防施設などを巡ってみてほしい」と話している。

 砂守ノーベルコースは、定員15人で参加費6000円(ガッタンゴー乗車料、昼食代など込み)。申し込みは濃飛バス=0577(32)3267=へ。

 (吉本章紀)