ジャンル・エリア : グルメ | 愛知 | 特産 2022年09月29日
品物がたくさん入る肩かけかばん、お茶を入れた水筒、歩きやすい靴。そんな準備を整え、名古屋の自宅を出る。目指すのは、地下鉄栄駅から少し南にある久屋中日ビル。一見普通のビルだが15の県と道の名古屋事務所などがあって、その一部では特産品を売っている。今日は名古屋の真ん中・栄を歩き、あちこちの名産を探そう。
まずは、島根県なごや情報センターで「さざえカレー」(556円)と、乾麺の「尼子うどん」(159円)を買う。私はローカル色豊かなご当地うどんが大好きだが、これは初めて見るお品だ。
他にも欲しいものがあるがおこづかいにも限りがある。一県当たり1000円までとして、また「旅レシピ」の欄なので飲食物だけに限定しよう。
徳島県名古屋物産センターでは、地鶏の胸肉を干して、薄く削った逸品「地鶏の旨(うま)み」(621円)と、名産のサツマイモを使った「銘菓 なると金時」(194円)。
お次は石川県の名古屋観光物産案内所。最近人気の金沢カレーを和風にした「チャンピオンカレー 出汁(だし)カレー」(540円)、加賀料理の代表格といえる治部煮(じぶに)の缶詰(298円)を求める。かばんが重くなってきた。
ビルの西、大通りの反対側には松坂屋名古屋店がある。南館にある「山梨Made(メイド)」では、山梨のおいしいものを売っている。悩んだけれど、モモと巨峰、シャインマスカットのゼリーを選ぶ。どれも400円だが、3つ買うと計1000円に値引きしてくれるのだ。
楽しく買い物をしていたらおなかがすいた。北館の地下「松本 そば処 もとき」でお昼ごはんにしよう。長野県松本市に本店のある人気店。透明感があり、ぷりぷりした歯ごたえの蕎麦(そば)を楽しめる。
食後は少し歩き、オアシス21へ。岐阜県の名産品のお店「GIFTS PREMIUM」(ギフツ プレミアム)では、県立岐阜農林高で育てられた巨峰(680円)を買う。おいしいといいな。
すぐ近くには「ピピッと!あいち」が。ここは愛知県のアンテナショップだ。以前に同僚の記事で知った「愛知丸が釣ったまぐろと明太子(めんたいこ)のごはんじゅれ」「愛知丸が釣ったまぐろとしょうがのごはんじゅれ」(各463円)を買おう。県立三谷水産高の生徒が実習で釣ったマグロを使った人気のおかずだ。
そこからさらに少し歩き、セントラルパーク地下街へ。「北海道うまいもの館」と、沖縄の味覚がそろう「名古屋わしたショップ」がある。
自宅に帰ってから、この日の収穫を並べてみた。また「沖縄そば」と北海道の「スープカレー」で、お昼のメニューも作った。
こんな手軽な「列島買い物ツアー」、よろしければぜひ一度お試しを。 (三品信)
▼ガイド 久屋中日ビルの道県の事務所は、基本的に土・日と祝日や年末年始がお休み。詳細はビルのホームページで。物販をしないところでも観光案内などを配っています。特に岩手の第三セクター「岩手県産」名古屋営業所はとても親切でした。また11月29日から12月2日には、名古屋・金山総合駅の連絡橋イベント広場で、久屋中日ビルに事務所を置く県の合同物産観光展「ふるさとフェア」が開かれる予定です。
(中日新聞夕刊 2022年9月29日掲載)