ジャンル・エリア ： イベント | 城 | 近畿　 2022年10月14日

夜討ち合戦イベントのＰＲで気勢を上げる福島さん（中）ら＝甲賀市役所で

　市民らが山頂に陣取る武将隊と、夜討ちする忍者隊各５０人に分かれて繰り広げる合戦イベント「忍夜討」が２２日、甲賀市の水口岡山城跡を舞台に初めて開かれる。史実になぞらえた合戦を再現し、甲賀の城や忍者をＰＲする。主催の市観光まちづくり協会が「参戦者」を募っている。

　水口岡山城は戦国時代、豊臣秀吉の命で築かれた。イベントでは、関ケ原の戦いで敗れた西軍に味方した城主、長束正家が逃げ込み、東軍側の甲賀衆が攻めた「水口岡山城の戦い」を再現する。当日は本丸跡に高さ１１メートルのバルーン城を設置する。

　参加者は、甲冑や忍び装束、スポンジの刀などを借りて対戦する。遭遇した敵の肩に刀を当て、タッチライトを点灯させたら相手の木札をもらい、多く取った方が勝つ。軍議を挟み、３０分ずつ２回戦う。諜報活動が得意な忍者になぞらえ、双方に敵方の間者（スパイ）が３人ずつ紛れ込む趣向も。活躍した人を「論功行賞」で表彰する。

　企画した市地域おこし協力隊の福島嵩仁さん（３７）は「甲賀忍者は夜討ちで歴史に名を残した。甲賀でしか再現できず、全国から参加してほしい」と呼びかけている。高校生以上で、参加費５０００円。忍者は満員だが、武将に空きがある。「忍夜討」で検索。問い合わせは甲賀流リアル忍者館＝０７４８（７０）２７９０

　（島将之）