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【静岡】新居関所、迎春の装い 江戸中期の門松を再現

ジャンル・エリア : 文化 | 歴史 | 静岡  2022年12月21日

江戸の風情を伝える門松の設置に汗を流したメンバー=湖西市の新居関所で

江戸の風情を伝える門松の設置に汗を流したメンバー=湖西市の新居関所で

 江戸時代の関所として、当時の建物が国内で唯一現存する新居関所(湖西市)で20日、正月飾りの門松が設置された。1月9日に撤去されるまで、年末年始の江戸情緒を伝える。

 大御門に飾られた門松は江戸中期に記された文献を参考に再現する。両側に立てたササの上部に、のれんのようなしめ縄と中央にダイダイを付けた別のササを渡した作りになっている。史料館入り口にも門松を並べた。

 地元のボランティア団体「新居宿史跡案内人の会」が10年以上前に始め、今年も15人のメンバーが作業に汗を流した。

 その一人、山口耕司さん(73)は来年の大河ドラマ「どうする家康」を引き合いに出し、「関ケ原の戦いで勝利した家康が命じて造った新居関所。家康にゆかりのある関所に少しでも関心を持ってもらえたら」と話していた。 (末松茂永)