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【静岡】華やぐ御殿飾り 湖西市で展示会

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 文化 | 歴史 | 静岡  2022年02月10日

御殿飾りやびょうぶ飾りなど豪華なひな人形が並ぶ=湖西市新居町の紀伊国屋資料館で

御殿飾りやびょうぶ飾りなど豪華なひな人形が並ぶ=湖西市新居町の紀伊国屋資料館で

 昭和初期の豪華な御殿飾りのひな人形が、湖西市新居町の紀伊国屋資料館と近くの小松楼まちづくり交流館で飾られ、訪れた人たちを楽しませている。展示はいずれも3月6日まで。 (桜井祐二)

 紀伊国屋は、地元の人らが寄贈したひな人形を所蔵し、「おひなさま展」として毎年この時期に展示している。今年は1月31日に、新居宿史跡案内人の会のメンバーら22人が飾り付けた。

 昭和初期-中期に作られた十飾りが並び、最上段には豪華な御殿飾りの他、びょうぶ飾りやふすま飾りもある。明治から大正期に、男児の健康な成長を願って作られた土びなも展示されている。

 同会の刑部勝江さん(69)は「御殿飾りは珍しいが、時代の移り変わりで飾る物も変わっているのを見てもらいたい」と呼び掛ける。27日には、桃の節句に、ひし餅の代わりに飾る郷土菓子「すわま」を先着50人にプレゼントする。

御殿飾りのひな人形が飾られた会場=湖西市新居町の小松楼まちづくり交流館で

御殿飾りのひな人形が飾られた会場=湖西市新居町の小松楼まちづくり交流館で

 小松楼のひな人形も御殿飾りを展示。所有者の初孫が誕生した1933年に購入したひな人形や、屋根にしゃちほこが飾られていることから、名古屋で作られたと考えられる御殿飾りを紹介し、羽子板や金太郎や桃太郎の人形なども飾られている。

 7日に同館を運営しているNPO法人「新居まちネット」のメンバーら6人が、3時間ほどかけて飾り付けた。御殿飾りの部分などは、かなり傷んでいるといい、飯田宣子理事長は「今年も飾ることができてうれしい。人形は良い状態なので、多くの人に見てもらいたい」と話す。新型コロナウイルスの感染状況により、お茶会などのイベントを検討している。

 両館とも定休は月曜日。紀伊国屋は、入場料が必要で高校生以上は210円、小中学生100円。小松楼は入場無料。