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【静岡】厳冬 滝のアート 天竜区・水窪の山中に氷瀑

ジャンル・エリア : | | 自然 | 静岡  2023年01月31日

つららが連なり「氷瀑」になったツゴノ沢大滝=30日午前10時10分、浜松市天竜区水窪町で

つららが連なり「氷瀑」になったツゴノ沢大滝=30日午前10時10分、浜松市天竜区水窪町で

 最近の厳しい冷え込みで、浜松市天竜区水窪町の山中に、滝が凍結する「氷瀑(ひょうばく)」が現れている。出現は2年連続で、自然が生んだ雄大な氷の芸術が見られている。

 青崩峠(あおくずれとうげ)近くから流れる翁川の支流にある「ツゴノ沢大滝」に出来上がった。滝の上部は確認できないが、見て分かる範囲で氷瀑は高さ20メートル、幅15メートルほど。無数のつららが隙間なく連なり、つららの中を水が流れている。氷が丸くふくらんだ部分もあり、花や湧き上がる雲のようにも見える。

 地元のNPO法人「山に生きる会」の高木俊二さん(67)によると、気温によっては氷瀑が現れない年もあり、今年は24日ごろに確認された。「実際に見ると迫力に圧倒される。自然に対する畏敬の念すら湧いてくる」と、感じ入るように滝を見上げていた。

 足神神社の駐車場から徒歩50分ほど。車は冬用タイヤ装着のうえ、雪道を歩ける服装が必要だという。 (野瀬井寛、写真も)