ジャンル・エリア : 山 | 岐阜 | 滝 | 自然 2023年02月02日
朝晩の冷え込みが続く中、関市西神野の本城山中腹にある「神滝」で、天然のつららが大きく成長し、登山客を楽しませている。
山に降った雨や雪の水が染み込み、こけむした神滝の岩を伝って流れる。最近は夜に0度以下の日が続いており、したたり落ちた水滴がつららを作った。大きい物では2メートルほどあり、地面にくっついていた。登山道を整備する富野ふれあいのまちづくり委員会によると、寒波の影響で例年よりも大きく、地面までつららがつくのは珍しいという。
地元の伝承では、このつららに熱を下げる効果があるとされ、冷蔵庫が普及する前までは、実際につららを取りに来ることもあったという。委員会の中嶋亘さん(69)は「最近は近郊にも本城山が広まり、登山者が増えてきた。寒いが一番いい景色なので、ぜひ登ってほしい」と話す。
委員会では12日、つららも見学する登山会を予定している。神滝は急斜面の場所にあり、登山道は積雪や凍結があるため、向かうには注意が必要。
(秋田耕平)