ジャンル・エリア : 富山 | 自然 | 花 2023年04月06日
氷見市一刎(ひとはね)の水芭蕉(みずばしょう)園で、ミズバショウが花びらのような純白の苞(ほう)を開き、訪れた人の目を楽しませている。“開花”は例年より1週間ほど早いといい、4種類が5月中旬まで見られる。
ミズバショウはサトイモ科の多年草で、多数の小花がついた円柱状の花序の周囲に、仏炎苞と呼ばれる純白の葉を広げる。
地区の群生地が危うくなり、1999年に旧一刎小学校などが200株を移植して復活に取り組んだ。2005年には、市の田園空間整備事業で水芭蕉園約6000平方メートルを造成し1000株を植栽。その後の補植や分けつなどで約3000株に広がった。
今年は3月中旬に最初の苞が開き、一刎花壇愛好会や住民たちが同月19日に草やヨシを刈った。5日には山田儀良(よしなが)区長(73)らが園内を整備。愛好会の山外一郎会長(78)は「2、3日雨が降れば葉も大きくなって見応えが出てくる」と話した。
園内は延長206メートルの木道が巡り、ウグイスなど小鳥のさえずりを聞きながら散策できる。4月23日の「一刎水芭蕉の日」には、午前10時からウオーキングの催しが行われる。 (小畑一成)