ジャンル・エリア : 甲信越 | 自然 | 花 2023年06月05日
標高1、900メートルほどに位置する小谷村の栂池自然園で、例年より約20日早くミズバショウが見頃を迎えている。3、4日は自然園がプレオープンし、訪れた人が花々を楽しんだ。
栂池自然園のミズバショウは本州で最も遅咲きとも言われ、例年の見頃は6月下旬~7月上旬。しかし今年は暖かい日が多く、雪も少なかったことから開花が早まった。
霜の被害も少なかったといい、自然園入り口近くにある「ミズバショウ湿原」では、いまだ雪をたたえる白馬三山を背景に、白っぽくかれんなミズバショウが辺りを彩っていた。
愛知県阿久比町から訪れた男性(76)は「何色とも言えない淡く、やさしい色と形が魅力。雪が残る山々も一緒に収めることができ、こんなに良い場所はない」と満足げだった。
自然園は5~9日は閉園し、10日に正式オープン予定。10、11日はイベントも予定されており、しばらくは園内のミズバショウも楽しめそう。今月後半~7月初めには、雨にぬれると花の色が白から透明に変わる「サンカヨウ」も見頃となる。
栂池ビジターセンターの猪股崇志さん(44)は「これからは花の種類も多くなる。天気の良い日を狙ってぜひ訪れてほしい」と呼びかけている。(問)栂池自然園 栂池ビジターセンター=070(4091)5204
(小山豪)