ジャンル・エリア ： イベント | 甲信越 | 静岡　 2023年07月14日

長野や静岡など４県が連携して行うキャンペーンのチラシ＝県庁で

　長野と静岡、山梨、新潟の４県が「黄金ＫＡＩＤＯ」と銘打ち、観光施策での連携を始めた。徳川家康や武田信玄が開発した金山が各県にあることから名付けられ、今月から金山や戦国武将ゆかりの地を巡るデジタルスタンプラリーを行っている。

　４県は２０１４年以降、「中央日本４県」として知事レベルの会合や共同の物産展を開くなど、交流を深めていた。今回の取り組みは、大河ドラマ「どうする家康」の放送も受け、静岡県の川勝平太知事が呼びかけて実現。５月に東京で合同会見を開き、プロジェクトを立ち上げた。

　ともに徳川家康が開発した静岡県の土肥金山と新潟県の佐渡金山を結ぶルートを軸に、その間にある山梨、長野両県とともに周遊観光を促す。県内には武田信玄ゆかりの金鶏金山（茅野市）がある。

　デジタルスタンプラリーは、７～１０月の「夏の陣」と１２～来年２月の「冬の陣」に分かれ、専用の「葵（あおい）の御紋帳」をウェブサイトなどで購入後、寺院や城跡をはじめとした指定施設で御朱印や御城印をもらうと、デジタルスタンプを獲得できる。８カ所以上回ると「黄金小判」や旅行券が当たる抽選に参加できる。

　このほか、４県の高速道路が割安で利用できる乗り放題プランも発売されているほか、今後は交流サイト（ＳＮＳ）でのＰＲや旅行会社への売り込みも図る。県観光誘客課の担当者は「新型コロナウイルスも落ち着いたので、多くの人に出かけてもらいたい」と話している。

　（小山豪）