ジャンル・エリア : 三重 | 乗り物 | 鉄道 2023年09月05日
JR西日本の観光列車「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースの出発式が3日、新宮駅で開かれた。新宮と京都を結び3年目。これまでは新型コロナ禍で定員を減らしており、制限なしでの運行は初となる。来年3月3日まで、36往復する。
新宮発(昼行、定員93)の車内では沿線の特産である梅干しや菓子、銀河オリジナルの缶バッジやステッカーなどが販売され、停車駅でも特産品を購入できる。
出発を前に同社の富澤五月和歌山支社長は「和歌山・紀南の自然や歴史、文化、地域との触れ合いを楽しみ、四季を感じてもらいたい」とアピール。新宮市の田岡実千年市長は「多くの人に熊野、新宮に来てもらい、沿線自治体と一緒におもてなしを頑張りたい」と意気込んだ。
初便には約70人が乗車。大阪市の夫婦は「新宮は緑も海もきれいでラーメンを楽しんだ。海側の個室なので車窓からの景色が楽しみ」と笑顔で乗り込んでいった。
列車は地元関係者や住民らが手を振って見送るなか、定刻の午後1時すぎ、京都に向けてゆっくりとホームを後にした。
1日の京都発(夜行、定員85)の初便は関西、首都圏などの約60人が利用した。
紀南コースは2021年7~12月は41往復、22年10月~23年3月は36往復運行し、各便の利用人数は平均約40人だった。 (安田理恵)