ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術 2023年09月06日
トークショーも
高岡市ミュゼふくおかカメラ館が主催する秋の企画写真展「富井義夫写真展 珠玉の世界遺産 この地球が残してくれた宝物」が、同館で開かれている。世界遺産の写真を40年以上にわたって撮影している写真家の富井義夫さん(70)=札幌市在住=のトークイベントがあった。10月29日まで。(武田寛史)
富井さんは133の国・地域を旅し、619カ所の世界遺産で撮影。本展では88カ国、130の世界遺産を撮影した写真152点を展示している。
富井さんが世界遺産の撮影を始めたきっかけのアブ・シンベル神殿(エジプト)をはじめ、天空都市のマチュ・ピチュ(ペルー)、イルリサット・アイスフィヨルド(グリーンランド)など、迫力と美しさに圧倒される作品が並ぶ。
トークイベントでは、富井さんがモン・サン・ミシェル(フランス)と羊の撮影の際に虹が出て無我夢中に撮影した話や、イルリサットの撮影で大氷山が家並みに迫る千載一遇のチャンスに巡り合った話などを紹介。「国や文化、宗教が異なっても祈りをささげる場所があり、家族や隣人の幸せを願う気持ちは人間みな同じ。歴史遺産には過去に生きた人と今を生きる人に共通の感覚があり、人間への興味が世界遺産の撮影に駆り立てる」と話した。
開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。入館料は一般800円、高校生・大学生400円、中学生以下は無料。