ジャンル・エリア : 動物 | 温泉 | 生き物 | 石川 2023年11月27日
「いい風呂の日」の26日、能美市徳山町のいしかわ動物園で、カピバラが寒さをしのぐための露天風呂「カピバラ湯」が始まった。初日は開湯式があり、市特産の国造ゆずを浮かべた湯に2匹が入り、気持ちよさそうな姿を見せた。
カピバラは主に南米のアマゾン川流域に生息し、寒さに弱いため、園は2011年から毎年、冬から春にかけて露天風呂に湯を張っている。前面がガラス張りの岩風呂で、深さは約40センチ。打たせ湯もある。
来園者が見守る中、式では湯の温度が38度ほどの風呂に辰口温泉の源泉の湯をつぎ足し、市観光物産協会が提供した国造ゆずを浮かべた後、ニンジンやリンゴなどの餌を風呂の脇に用意。ともに7歳の雌の「リン」と「シータ」が登場すると、まずシータが餌に誘われるように湯に入り、後に続いたリンと仲良く食欲を満たしながら体を温めた。
参加した同市福岡保育園の年長児11人が「いい湯だな」の替え歌を披露。声をそろえてカピバラに「あったかいお風呂に入って、ずっと元気でいてね」と呼びかけた。カピバラ湯は来年3月下旬まで、休園日を除く毎日午前11時~午後2時ごろに公開される。 (平野誠也)