ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 福井 | 鉄道 2024年01月12日
昭和40~50年代の国鉄時代のJR小浜線に焦点を当てたテーマ展「ちょっとむかしのくらし展 国鉄小浜線のころ」が、小浜市の県立若狭歴史博物館で開かれている。3月10日まで。蒸気機関車(SL)などの写真や資料の計148点が展示され、当時の雰囲気を楽しめる内容となっている。
小浜線のSLは1971(昭和46)年9月に廃止されるまで、多くの鉄道ファン、利用者らに愛されてきた。今回のテーマ展は勢いよく煙を吐いて走るSLや、駅舎、転車台などの写真が並び、当時の様子を伝えている。日常の風景だけでなく、68年の福井国体で昭和天皇が乗車した特別列車の貴重な写真もある。
81年8月に、福井県置県100周年記念で復活した「SLわかさ号」の写真やヘッドマークなどの資料が多数展示。敦賀-小浜間を1週間、1日1往復した復活イベントに、多くの人が一目見ようと集まっている様子など当時の熱気を感じることができる。
担当者は「当時は鉄道が旅客、貨物の両方の主役を担っていた時代だったことを写真を通じて感じ取ってほしい」と話した。
午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)で、第2、4月曜日は休館(祝日の場合は翌日)。常設展示料金で観覧可。一般310円、高校生以下と満70歳以上は無料。(問)県立若狭歴史博物館=0770(56)0525
(本田英寛)