ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 福井 2020年02月21日
若狭地方に春の訪れを告げる神事「お水送り」について紹介する企画展が、小浜市の県若狭歴史博物館で開かれている。3月8日まで。
お水送りは毎年3月2日に、同市の神宮寺などで営まれる。「御香水(ごこうずい)」と呼ばれる水を遠敷(おにゅう)川に注ぎ、それが10日間かけて奈良県の東大寺二月堂の井戸「若狭井」に届くといわれる。
お水送りの起源といわれる伝承や行事の内容などを、縦1メートル、横1.5メートルほどの紙6枚に文章や写真をあしらって紹介。東大寺に保管されている資料の一部も織り交ぜて説明している。神事当日の様子を撮影した約10分間の映像も公開している。
博物館の担当者は「若狭と奈良の古くからのつながりがあった神事だと知ってもらえれば」と来場を呼び掛けている。25日は休館。入場無料。
(栗田啓右)