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【三重】「魚朱印」売り上げをのとじま水族館に 伊勢シーパラダイスで販売開始

ジャンル・エリア : 三重 | 水族館 | 生き物  2024年02月21日

販売を始めた「魚朱印」を紹介する安部さん=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで

販売を始めた「魚朱印」を紹介する安部さん=伊勢市二見町江の伊勢シーパラダイスで

 伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」が、神社やお寺で拝受する御朱印のような「魚朱印(ぎょしゅいん)」の販売を始めた。飼育員らがデザインを手がけた特製品。2月分の売り上げは全額を、能登半島地震で被災した「のとじま水族館」(石川県七尾市)に寄付する。

 魚朱印は全国各地の水族館でも扱われており、伊勢シーパラダイスでも来館の記念になればと企画した。現在取り扱っているのは二見町ゆかりの縁起物であるカエルの1種と、辰年(たつどし)にちなんだタツノオトシゴの仲間2種の計3種。うちタツノオトシゴの1種はバレンタインデーとホワイトデーに合わせて3月末までの期間限定で用意した。

 文字は巫女(みこ)として働いた経験があるスタッフがしたためたものを採用し、生きものの図柄は魚を担当する飼育員がデザインした。カエルのモデルは「イエアメガエル」で、ぽってりとした体形を再現。タツノオトシゴの仲間は、館内で水槽に手を入れて指に巻き付ける体験もできる「ポットベリーシーホース」。尾が長く、頭部に見られる角のような突起も描いた。期間限定のデザインでは、雌雄のタツノオトシゴがハート形を形作るように向かい合っており、右側のオスの腹部には卵を育てる育児嚢(いくじのう)がある。

 生きもののやりとりなどで、のとじま水族館へ直接の支援ができない代わりに寄付として支援しようと発案。予定していた魚朱印の発売に合わせ、売り上げの寄付を決めた。

 今後も季節ごとに、限定デザインの販売を予定している。担当した飼育員の安部瑞貴さんは「日付が入るので、その日にしか手に入らない。来館の記念やお土産にぜひ」と呼びかけている。

 1枚300円(税込み)で、ふれあい魚館の受付カウンターで販売している。(問)伊勢シーパラダイス=0596(42)1760

 (外山矩実)