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コラム 花紀行

松平郷園地のハギ

松平郷園地のハギ

日中はまだ暑い日もありますが、
過ごしやすい気候になってきました。

そろそろ秋の花たちが美しさを見せてくれる季節です。

というわけで、
愛知県豊田市にある松平郷園地のハギを見に行って来ました。

周辺は、山間の小さな集落といった感じ。
松平東照宮のすぐそばにある第1駐車場に車をとめて、
降りると同時に、ツクツクボウシの大合唱に包まれました。

松平郷は、徳川将軍家の祖先・松平家発祥の地。
ここ東照宮のほか、菩提寺である高月院や城跡などが
「松平氏遺跡」として、国の史跡に指定されています。

まずは、松平東照宮におまいりを。
本殿屋根を修復中で全容を見ることはできませんでしたが、
木彫りの装飾など、ちょっとしたところも見応えがあります。

東照宮の境内には入場無料の松平郷館があり、
松平家に関する貴重な資料を見ることができます。
※10時~15時開館、水曜休館。

↑東照宮を出て、松平氏初代・親氏の銅像近くに咲いていたハギ。
花穂が短く、こじんまりしています。
マルバハギかヤマハギでしょう。

↑東照宮前から高月院へ続くゆるやかな上り坂。
黄色い壁土の室町塀沿いにハギが揺れています。

↑色鮮やかな、これはミヤギノハギでしょう。
勢いがあり、つぼみもたくさん付いています。

↑オミナエシとの競演も、秋らしくていい雰囲気。

↑足元に視線を落とすと、赤く光るミズヒキと渋い紫色のヤブラン。
趣のある組み合わせですねえ。

↑ツリガネニンジンの仲間かな。
はかなげな佇まいに、思わずパチリ。

↑塀沿いに、1本だけシラハギが咲いていました。
さわやかですね。

↑約250メートルほどで、高月院。
14世紀後期に建てられた、松平氏の菩提寺です。
山門や本堂は、三代将軍・家光によって建てられたと伝わり、
家康お手植えのシダレザクラなど、見応えがあります。

本堂にも上がることができ、
さわやかな風に吹かれて、気持ちの良い時間を過ごさせていただきました。

↑高月院脇のトンボ池の周りも、見どころスポット。
なんと、赤く色づき始めたモミジとハギとの競演が見られました。

↑大きなシラハギの株。

↑まだつぼみが多い感じですが、花付きも良く、伸びやかです。

↑1カ所だけ、花びらにピンクの差し色が入ったシラハギの花を発見!
こういう発見があるから、お花の鑑賞って面白いんですよね。

↑先程のオミナエシに対抗して(?)、オトコエシ。

↑ピンクの花がかわいらしい、シモツケ。

ほかにも、カキツバタ(?)やアジサイ、ツユクサなど、
初夏の花の咲き残りも見ることができました。

近くには、明治から昭和にかけて、
出荷するための氷が作られていたという氷池跡があったそうなので、
涼しい場所なのかな。

高月院からの帰りは、室町塀を挟んで整えられた散策路へ。
行きに通った日なたの道とは趣ががらっと変わって、
沢沿いに様々な山野草が見られ、涼しくて気持ちの良い道です。

↑美味しそうな色の、コムラサキの実。

↑色鮮やかな「ゲンノショウコ」。
東日本は白、西日本は紅紫の花が咲く傾向にあるといいますが、
ゲンノショウコちゃんの判断では、ここは西日本に入るのかな?

↑颯爽とした紫の花が美しい「サワギキョウ」。

↑木漏れ日に照らされて存在感を放つ「コバギボウシ」。

↑りんとした気品を放っていた「コウホネ」。

ほかにも、ハスの花が4~5輪咲いていました。

室町塀沿いのハギはまだまだつぼみの枝も多く、
見ごろには少し早い印象でしたが、
ほかの花との組み合わせもあり、思いのほか楽しめました。

9月も中旬を過ぎれば、
高月院周辺にヒガンバナも咲き始めるとのこと。
これから10月上旬にかけて、
いっそう美しいハーモニーを奏でてくれそうです。

取材日:2014年9月6日

DATA

松平郷園地

愛知県豊田市松平町赤原
TEL:0565-58-1629(松平郷ふるさとづくり委員会)
入園、拝観無料
※土日は第1駐車場にて、地元の朝取り野菜を販売する「ふるさと市場」開催。
※室町塀中腹には、食事や甘味の店「天下茶屋」(水曜定休)あり。

交通アクセス

○公共交通機関
名鉄三河線・豊田市駅東口から、とよたおいでんバス「大沼ゆき」(下山・豊田線)に乗って約30分、「松平郷」下車すぐ。
○車
東海環状自動車道・豊田松平ICから南東へ約10km。
※無料駐車場あり。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。

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