始まりは暖かかったこの冬も、
年末~年明けの寒波を経て、ほぼ例年通りの寒さの寒中を迎えています。
明るい花色で、寒さに縮こまりそうな心を勇気づけてくれるロウバイを求めて、
愛知県豊田市にある「松平郷園地」へ行って来ました。
山間にある松平郷は、
徳川将軍家の祖先・松平家発祥の地。
松平東照宮や松平氏の菩提寺である高月院や城跡などが
「松平氏遺跡」として、国の史跡に指定されています。
そんな遺跡群を中心に、
約2ヘクタールの敷地を回遊できる歴史公園に整備したのが、
この松平郷園地です。
↑園内マップ(北は左斜め上になっています)。
↑松平東照宮。
お堀には立派な錦鯉が優雅に泳いでいました。
↑左に伸びる、
東照宮前から高月院に向かう約250メートルの上り道。
↑路傍には室町塀が連なっています。
↑道沿い(民家寄り)に咲いていたロウバイ。
株は小さいけど、花がたくさん付いていました。
少し離れたところからでも、
爽やかな香りが存在感を放っています。
↑高月院。
↑高月院の脇にはハッチョウトンボが生息する「トンボ沼」があり、
山間というロケーションからか、
午後2時過ぎだというのに、まだ氷が溶けていない所もありました。
↑トンボ沼のほとりに咲いていたロウバイ。
7~8本ほどありました。
地元の方のお話では、
標高の高いこのトンボ沼に植わっているロウバイは
例年より少し花付きが良くないそうですが、
まだまだつぼみもたくさんあり、
一つ一つの花は十分きれいでしたよ。
↑復路は、室町塀の向こう側(川沿い)を通って下ります。
↑川沿いの散策路。
しっとりと落ち着いた雰囲気です。
↑「氷池跡」の周辺は湿地になっており、
木道が設置されていました。
↑散策路沿いにロウバイを見つけました。
↑近づくと、結構咲いています。
↑水辺には、小さい株も。
↑通常は、花が咲く前に実は落ちるものですが、
まだ実が付いたままの木も。
↑正面からアップでぱちり。
透明感のある花びらが特徴で、
光の当たり具合によって、
色合いが全然違って見えるから不思議です。
↑青空をバックに。
青色と黄色のコントラストが美しく、
心が洗われるような気がしました。
↑散策路の中腹辺りにある
武家屋敷風休憩所の「天下茶屋」。
室内や屋外席で、食事や喫茶が楽しめます。
園内には、ほかに無料休憩所もあります(第1駐車場横)。
↑ほかに、園内で咲いていた花たち。
左から、
マンサク(上りの入口の看板裏)、
ツバキ(散策路)、
サザンカ(天下茶屋)、
スイセン(高月院)。
取材当日は晴天で比較的暖かい日でしたが、
山間らしく静かでひんやりとした空気が心地良く、
深呼吸したら体の中が清められていくような感覚になりました。
滑りやすかったり
段差のある所もあるので、
運動靴と動きやすい服装で散策することをお薦めします。
心おきなく花を楽しめる日々が戻りますように。
新型コロナウイルスの一日も早い終息を祈ります。
取材日:2022年1月24日
松平郷園地
愛知県豊田市松平町赤原
TEL:0565-58-1629(松平郷ふるさとづくり委員会)
※入園、拝観無料
※松平東照宮境内にある資料館「松平館」は入館無料(水曜定休)
※室町塀中腹には、食事や甘味の店「天下茶屋」(水曜定休)あり
※4月~12月の土日は第1駐車場にて、地元の朝取り野菜を販売する
「ふるさと市場」開催(1月現在は冬季休止中)
交通アクセス
○公共交通機関
名鉄三河線・豊田市駅東口から、とよたおいでんバス「大沼ゆき」(下山・豊田線)に乗って約40分、「松平郷」停下車、北東へ徒歩約5分
◯車
東海環状自動車道・豊田松平ICから南東へ約10km
※無料駐車場あり
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。