頬に吹きつける風の冷たさに、
冬の訪れを実感する時期となりました。
厳しい冬の寒さに耐えて咲く花の一つに
スミレ科の「ビオラ」があります。
名城公園の「花の山」に
ビオラがたくさん咲いていると聞き、
けなげな花たちの顔を見に出かけてきました。
↑園内マップ。
公園のほぼ中央付近に「花の山」はあります。
↑園内の散策路も見どころいっぱい。
葉が落ちた木々が多い風景に、
サザンカの赤い花が温かみを添えてくれています。
↑木立の足元に広がるツワブキの群生。
花はもう終わりかけのようですが、
緑の葉っぱと黄色い花に心が明るくなります。
ほかに、
コフクザクラ や フユザクラ も
ちらほらと咲いていましたよ。
散策路を一通り楽しんだ後、
お目当ての花の山へ。
↑花の山です。
ビオラは1株1株が小さな花なので、
遠目には立体的に見えませんが、
鮮やかな絨毯が敷かれているようです。
ちょっと近づいてみると…。
↑風車との組み合わせが
なかなか「サマ」になってます。
↑小さな花なので、鳥に荒らされないよう、
テグスが張り巡らされています。
「鳥が花を食べるのかな?」と不思議に思いましたが、
実際にすぐ近くのテグスのない場所の土を
カラスがくちばしで掘り起こしているのを見て、
腑に落ちました。
公園の方にうかがったところ、
「花の山」に植えられているビオラは、
全部で6300株とのこと。
色は、青紫と黄、オレンジの3色です。
↑手と大きさを比べてみると、こんな感じ…。
こんなに小さいのに、寒風吹きすさぶ厳しい冬の間、
ずっと花を咲かせ続けるのです。
↑黄色のビオラ。
とっても鮮やかな花色で、見ていると元気をもらえます。
↑オレンジ色のビオラ。
ほっとするような、優しい気持ちになれる色ですね。
ビオラは寒さに強く、
霜に当たっても枯れないそうで、
春先まで長く花を楽しませてくれます。
冬の太陽をいっぱいに浴びて、
生命の持つ力強さと美しさを証明しているようにも見えますね。
フラワープラザの南側にあるモデルガーデンでも、
元気に咲いている花たちを見ることができます。
↑ここでも、ビオラたちは元気。
↑スイセン。
花冠が小さめで白いので、ホワイトペーパーでしょうか。
↑ラナンキュラス(左右のオレンジと黄色の花)と
スイートアリッサム(手前の白い花)。
↑ワスレナグサ。
初冬というのに、
なかなかに彩り豊かな世界が広がっています。
ほぼ終わりを迎えている秋の花たちの中にも、
まだ美しく咲いているものがちらほら。
↑ジェントル・ハーマイオニー。
秋バラの名残り。
↑コスモス。
最後の力を振り絞っているような迫力がありました。
ほかにも、
ハボタンやノースポール、
サルビア・レウカンサといった
耐寒性のある草花が元気に咲いていましたよ。
身体が冷えたなと思ったら、
モデルガーデンに隣接するフラワープラザへ。
観葉植物がいっぱいのサニールームやカフェもあり、
ちょっとした休憩にうってつけです。
12月25日までは、
高さ3.5メートルのドイツトウヒを使った
クリスマスツリーやポインセチアが飾られ、
館内はクリスマスムード満点。
この時期、
けなげに咲く冬の花たちに元気をもらい、
温かなフラワープラザでクリスマスムードを楽しめる名城公園は、
結構穴場のデートスポットですよ。
取材日:2016年12月10日
名城公園
愛知県名古屋市北区名城1丁目2-25
TEL:052-913-0087(名城公園フラワープラザ)
※12月23日(金)~25日(日)は、名城公園フラワープラザにて「ウインターフェスティバル」開催予定
・23日:プチガーデン講座、冬の花物語(映像と音楽)
・24日:ミュージックベルコンサート、ビンゴ大会
・25日:缶バッチ作り、冬の花物語(映像と音楽)など
※名城公園フラワープラザは、毎週月曜日と、毎月第3水曜日、12月29日(木)~2017年1月3日(火)休館
交通アクセス
○公共交通機関
地下鉄「名城公園駅」2番出口から徒歩約3分。
○車
名古屋高速・黒川ICから南西へ約5分。
※有料駐車場あり
※土日は周辺の道路脇が駐車可能(区間等は要確認)
- まころーど
- 名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。