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コラム 花紀行

「名城公園(北園)」のサザンカ

「名城公園(北園)」のサザンカ

2023年12月の名古屋は、
最高気温が20度を超える日があったり、
中旬に初雪が降ったりと、
気温変動の大きな月でした。

年末に向けて慌ただしさを増す中、
冬の花の代表格「サザンカ」を見て、
癒やしのひとときを過ごそうと、
名古屋市北区にある「名城公園(北園)」へ行ってきました。

名古屋城のお堀の北側に広がる同園は、
築城時に造られた「御深井(おふけ)の庭」が原点で、
面積は約22万平方メートル(名城公園全体では約80万平方メートル)。

↑「名城公園(北園)」案内図
(右が北方向のマップになっています)。
現在は敷地内北部に新愛知県体育館を建設中で、
2025年夏に開館予定となっています。

↑同園南東部の入り口から入ったところ。
「日本歴史公園百選」の碑があり、
満開のサザンカの大木が出迎えてくれました。

↑フラワープラザ横の園内路沿いにも、
サザンカの木が点在しています。

↑「おふけ池」の中州にもサザンカが。

↑近付いてみると、
咲いている花だけでなく、
つぼみもたくさん付いているのがわかります。

↑園の南部を東西に横切る車道を渡って、
名古屋城のお堀に面した「市民の森」へ。
落葉した木々に混じって、
深緑色と紅色のサザンカが存在感を放っていました。

↑きれいに剪定されたサザンカと、
お堀にそびえる石垣。

↑サザンカと名古屋城。
いいアングルを探して、
藤棚のある南遊園の南西部から、
やっと撮影できた写真です。

花の少ない季節ですが、
ほかにもたくさんの花たちを見つけることができました。

↑それぞれ違う場所で見つけた白いツバキの花たち。
ほかに、
落花した乙女椿の花は見ましたが、
咲いている赤やピンクのツバキの花は見つけられませんでした。

↑ホソバヒイラギナンテン(左)と、
ナリヒラヒイラギナンテン(右)。
※いずれも推定です。

↑木に咲いていた花たち。
左から時計回りに、
フユザクラ、ヒイラギ、チャノキ、ヤツデ。
※いずれも推定です。
繊細で、かわいらしい花が多い印象です。

↑左から順に、
ウメ(雲竜)のつぼみ、
カラタネオガタマの冬芽(推定)、
タイワンツバキのつぼみ。
寒気を耐えて芽吹きへの力をためていると思うと、
応援したくなります。

↑クチナシの実(左)と、
ヤブコウジの実(右)。
※いずれも推定です。

サザンカもそうですけど、
冬に見る緑色と赤色の組み合わせって、
温かみや生命力を感じさせますね。

↑白と黄色の花たち。
左から時計回りに、
バラ(ホワイトフェアリー)、
バラ(タゴトノツキ)、
スイセン(ホワイトペーパー)、
ツワブキ。
※いずれも推定です。

↑クリスマスローズ2色。

一般にクリスマスローズは、
3月ごろに咲く花が多いのですが、
暖かくなったり寒くなったりという不順な気候の中で、
少しあわてて咲いてしまったようです。

おかげで、
クリスマスの時期にクリスマスローズを見られる
という貴重な体験をさせてもらいました。

↑左から時計回りに、
チェリーセージ、
ホトトギス、
レースラベンダー、
メドウセージ。
※いずれも推定です。
これらは、
秋から咲き残っている花たちですね。

↑のびのびと咲いていたアメジストセージたち。

↑「フラワープラザ」周辺のモデルガーデンの花たち。
ビオラやストックなど、
寒さに強い可れんな花たちがたくさん植えられています。

↑ビビッドカラーからパステルカラーまで、
色とりどりのビオラたち。
何色あるのか数えるのも楽しいです。

↑八重咲きストック。
鼻を近づけると、ふわっと甘い香りがします。

園内では、
この季節ならではの
鳥たちの姿も見ることができました。

↑左から順に、
フユザクラの枝にとまっていたスズメたち、
「おふけ池」で水浴びをしていたカラス、
名古屋城のお堀を泳いでいた真っ黒なオオバンたち。
※いずれも推定です。

スズメは、
羽に空気を抱き込んで膨らんだように見える
「ふくらすずめ」と呼ばれる防寒スタイル。
まるまるとしたフォルムがかわいらしいですね。

カラスは、
この冬一番の寒さといわれた日に
なんと行水してました。
ものぐさなイメージがあったので、
案外キレイ好きなのかしらと、
少しカラスに対するイメージが変わりました。

オオバンは、
首をすくめて、
後ろで手を組んで泳いでいるように見える姿が
ユーモラスで面白かったです。
ツル目クイナ科のため、足に水かきはないのだそうです。

セピアカラーで
暗いイメージがある冬の公園ですが、
意外と彩り豊かな花たちや、
たくましく生きる鳥たちに
癒やされたり元気をもらえました。

寒くて外に出るのがおっくうなときも、
思い切って公園へは散歩にいくべきだなと思いました。

感染症には十分気をつけて(油断は禁物です)、
四季のある日本ならではの旬の花を楽しみましょう。

取材日:2023年12月22日

DATA

名城公園

名古屋市北区名城1丁目2-25
TEL:052-913-0087(名城公園フラワープラザ)
※入園自由。「名城公園フラワープラザ」は午前9時~午後4時半開館、毎週月曜日と毎月第3水曜日、12月29日~1月3日休館

交通アクセス

○公共交通機関
地下鉄「名城公園駅」2番出口から徒歩約3分。
◯車
名古屋高速・黒川ICから南西へ約5分。
※有料駐車場あり。
※土日は周辺の道路脇に駐車可能(区間等は要確認)。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。