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パタヤ 国際基準も尊重して

2009年08月07日

 「またやってくれたか」と率直に思った。東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議会場に、警備当局がタクシン元首相派デモ隊の乱入をたやすく許した時のことだ。

 会場ホテルは絶壁上に立ち、通じる道路は限られている。しかも前日ホテル前に来たデモ隊は「明日も来る」と予告していた。なのに、最初にデモ隊が乱入した建物玄関で目撃した限り、当局がこん棒などで乱入阻止を図る場面はなかった。

 攻守ところは変わるが、昨年末の反タクシン派による国際空港占拠も同じ。戦後、未遂を含め約20回のクーデターを数えるタイでは、政争の際「流血を出したら負け」という意識があるからだ。

 ASEAN取材にアジアの大国から来た同僚は「うちなら全員逮捕されますよ」と感心したが、確かに「ほほ笑みの国」のタイらしい民主的ルールだ。だが国際社会で役割を果たすようになった今、最低限のマナーは必要。つけは国民に回ってくる。 (林浩樹)

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