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サンタモニカ 鯨への多様な包囲網

2010年07月05日

 「違法な捕鯨が海洋生態系に悪影響を及ぼしていることへの理解を深めたい」という声明を出して、12年に及ぶ営業の幕を閉じた米西海岸サンタモニカのすし店。同店は鯨肉を提供していたとして訴追され嫌疑を認めていたが「自ら科した懲罰」として閉店した。

 日本のイルカ漁を隠し撮りなどで批判、アカデミー賞を獲得した映画の制作者らが、この店から肉を持ち帰り告発したという。このケースは法律で海洋哺乳(ほにゅう)類の販売が禁じられており、米政府が絶滅危惧(きぐ)種に指定しているイワシクジラということで、まだ納得いく。

 だが絶滅寸前とはいえない品種も含めて全面捕鯨禁止意見もある。さらに日本の捕鯨船を攻撃し続けている白人活動家を主人公にした記録映画を見た際、「モンキー」という言葉が聞き取れた。反捕鯨活動には文化的、人種的な要素もあるのかもしれない。 (野口修司)

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