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ソウル 救われた民度の高さ

2010年10月27日

 「財布ありますか?」-携帯電話に出ると、相手の男性がいきなり尋ねてきた。どこの誰か確かめようとしても、韓国語がよく聞き取れない。忙しいのに何言ってるんだこの人…と思いながら、上着のポケットを探り、ないことに気づいた。

 相手は派出所の警察官だった。タクシー運転手が届けてくれたと言う。礼を言い後で取りに行くと伝えた。一時間前に記者会見の会場にタクシーで着き、上着から財布を出して車内に忘れたようだ。電話を受けるまで、全く分からなかった。

 「運が良い」「外国人だし普通は見つからないよ」と派出所の警察官。中身は減っていないし、カードもそのまま。財布に名刺を入れておいたのも幸いした。運転手に礼をしたいと電話したら、固辞された。

 この日は日本からの植民地支配解放を祝う光復節。式典の「大韓民国、万歳」を聞きながら、感謝した。(築山英司)

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