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マニラ 常夏の地で庭師活躍

2010年11月04日

 フィリピン人の友人がマニラの自宅に「日本庭園を造った」と招待してくれた。訪れて驚いた。庭園に、ではない。そこに、京都からはるばる庭造りに来た日本人の庭師がいたからだ。

 裕福な友人宅は、家族の肖像画や美術品が並べられた豪壮な邸宅を抜けると広大な庭に出る。ヤシの木が並び花々が咲き誇る。脇の石の階段を下りていくとプールサイド。その横にはレストランのようなバーもある。

 しかし、さすがに日本から庭師を呼んで庭園を造るとは想像できなかった。彼は、邸宅の一角に2カ月以上住み込み作業を進めているという。雇い主の反応はどうか。

 「喜んでくれています。でも、ヤシの木を5本切ったときは硬い表情をしてましたけど」と庭師は苦笑。実は、完成にはまだまだ日数がかかるという。常夏の国の庭に、本物の日本の美を植え付けようと試行錯誤が続いている。 (吉枝道生)

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