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台北 観光地もう一つの顔

2011年02月16日

 台北市で昨年参観者が一番多かった観光スポットは中正紀念堂だった。蒋介石のメモリアルホールで、台北観光の「定食コース」。市の中心部にあり、無料というのも参観者が多い理由だろうが、嫌々「定食」を食べている歴史に無関心な人も多いかもしれない。

 だが、中正紀念堂にはもう一つの顔がある。これがおもしろい。自宅の近くなので朝、たまに散歩すると、さまざまな市民の顔がみられる。そろいのTシャツでリズム体操のグループ、本格的な社交ダンスの一団、扇や剣を見事に使う太極拳の人たち、さらには「阿弥陀(あみだ)仏…」と読経の集団もいる。

 屋外カラオケに興じ、日本の歌を歌っている人たちがいた。話し掛けると笑顔で「ニホンゴ、ダメ」。それでも歌はすべて10年から数十年前の日本の流行歌。日本人と知って「ドウゾ、ドウゾ!」と誘われた。元気で陽気な市民の姿がみられるのは早朝。観光客が来る午前9時ごろにはみんな帰る。(迫田勝敏)

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