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北京 対立の時こそ毅然と

2011年03月02日

 北京では最近、「日中友好」「日中対話」が花盛りだ。環境協力、議員交流、書画展…。尖閣問題に端を発した昨秋の騒動は幻だったのか?

 商売も正常に戻ったようだ。貿易会社に勤める日本人は「15%だった輸出入検査が、いきなり全量検査になった」と当時を振り返る。「税関も命令ではなく上(共産党指導部)の顔色をうかがっていただけなのでは」

 しかし日本では文化・青少年交流まで止まり政権を揺るがす大騒ぎに。今も「嫌中」などと後遺症を引きずっている。

 手のひらを返したように日本人を歓待する、対応変化の理由を、中国人に聞くと解説した。「あれは政治問題でしょ。われわれとは関係ない」

 一党独裁国家ゆえ上に物を言えない雰囲気は日本以上だ。とはいえ関係悪化の時こそ、行事を中止するのではなく、毅然(きぜん)とした言葉を中国側から聞きたかった。(安藤淳)

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