【本文】

  1. トップ
  2. コラム
  3. 世界の街
  4. アメリカ・カナダ
  5. ワシントン 略語の執念ここまで

ワシントン 略語の執念ここまで

2012年04月17日

 TBA-。取材先からメールで送られてきた日程表にあった。何だ、こりゃ。支局の助手に尋ねると「To Be Announced」。追って知らせるという意味。「ご参考」にあたるFYI(For Your Information)もよく見かける。

 こうした略語は、インターネットや電子メールの普及に伴って頻繁に使われるようになったらしい。十数文字の定型文や慣用句を3字で表現できる。互いに意味さえ分かっていれば手っ取り早い。

 そもそも米国人は、長い言葉を短くすることに強い執念を持っている。全米50州にはアルファベット2文字の略称があるし、国名までUSAに略してしまう。その国民性にネットの発達で拍車がかかったのだろう。外国人としては略さず書いてもらった方がよほど分かりやすいのだが。

 この程度で閉口するのは甘かった。ネットのニュースで、ABRを見つけた時は笑ってしまった。「Anyone But Romney」だ。大統領選の共和党候補者選びで、本命ロムニー前マサチューセッツ州知事を毛嫌いする保守層が、誰でもいいから別の候補者を探している様を表している。

 こうなると、もはや暗号に近い。そんなことまで略したいのか。OMG(Oh My God)! (竹内洋一)

旅コラム
国内
海外