2012年06月27日
中国でも最近、環境保護の意識が芽生えてきており、街のごみ箱は回収用とその他のごみ用に分かれている。都市部では街中に清掃員も多く清潔だ。
次男が通う北京の幼稚園の運動会に参加してみると、運動会の出し物で、足にくくりつけた敵の風船を割るゲームにも環境教育が盛り込まれていた。
幼稚園の先生はゲーム後、「みんなで、ごみを拾いましょう」と号令、芝生の上に大量に散らばった風船のビニールを、園児に拾わせていた。
次のゲームでは、先生が「ごみを少なくする方法は」「川や海をきれいにする方法は」などと質問。正解した園児にお菓子のご褒美を与える出し物まで登場した。
この幼稚園を開いた園長は米国に留学した経験があり、西欧式の幼児教育を売り物にする。園児を集めるため親の関心を引く話題にしている感もあるが、今後、13億人の人口を有する中国が、避けては通れない省エネや資源・環境保護への取り組みとも思える。
ただ、お菓子をもらった園児はごみを捨てないのに、その親が事もあろうに、お菓子の包装紙やビニールを芝生にポロッと捨てている場面を何度も目撃した。
親のふりを見て子どもは育つ。環境教育も一筋縄ではいかないなあ、と痛感した。(安藤淳)