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ワシントン  教育的で常識的判断

2015年04月16日

 3月中旬のミシェル・オバマ米大統領夫人訪日を前に、ワシントンの記者らの間でちょっとした取材合戦になった話題がある。マリアさん(16)、サーシャさん(13)の2人の娘が同行するかどうかだ。いち早く特ダネで訪日を報じた報道機関が「娘が同行する」と踏み込んでいたために、重要な焦点となってしまった。

 というのも、昨年の3月下旬に訪中した際、ミシェル夫人はハイスクールが春休みの娘を同伴していたからだ。ところが、訪日が発表されてもホワイトハウスからは娘の同行に言及がない。同行か否か-。

 訪日のテーマは世界に6200万人いるとされる教育を満足に受けられない女子教育の促進だ。それなら、10代の娘たちと活動すれば、絶好の情報発信になりそうだ。しかし、出発直前に質問に答えたホワイトハウス幹部、日米外交筋ともに「娘は同行しない」だった。

 地元の人に聞いてみた。「3月中旬はまだ春休みではない。政府の仕事で学校を休んだ娘さんが女子教育の重要性を訴えるって、なんか変」。子供の教育を大切にするミシェル夫人ならずとも、至極、常識的な「同行せず」だった。 (斉場保伸)

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