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ブリュッセル EU会議市民は嘆く

2015年08月10日

 「ああ、またこれだ」。ブリュッセル中央駅から、欧州連合(EU)の本部ビルに向かうタクシーに乗ると、なかなか進まない車列に、運転手がため息をついた。

 「今日とあす、EUの会議があるでしょう。通行止めや交通規制で、EU本部ビルのあるエリア一帯は渋滞するんだよ。毎度のことだけど」

 特に2、3カ月に一度の首脳会議では、EUに加盟する全28カ国の首相や大統領が顔をそろえる。数だけ見れば、主要国サミットの比ではない。白バイに先導されて各国首脳が会場入りする光景が、およそ30回繰り返される。全員の到着を待つだけで1時間ほどかかる。道路が混むのも当然だ。

 財政難のギリシャへの支援をめぐって6月後半以降、EUでは首脳や財務相レベルの会議が続いた。議論が行き詰まり、何度も仕切り直され、財務相会合は10日間に5回も開かれた。

 「いったい何回ブリュッセルに来ることになるのか」と各国の財務相はぼやいた。ブリュッセルの市民こそ「いったい何回渋滞に巻き込まれるのか」と嘆いたに違いない。 (小嶋麻友美)

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