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ワシントン 亡き母に学んだ反核 

2015年08月24日

 ホワイトハウス前のラファイエット広場は、世界中から観光客が訪れるだけに、世の中にアピールしたり、抗議行動をする格好の場所になっている。

 1年半前からほぼ連日、ワシントン郊外からここに通い詰め、反核を訴え続ける米国人男性がいる。家具修理職人だったニール・カズンズさん(61)だ。

 「母親に言われたんだ。『天国の門の前で、おまえを待っているよ。その時、何か善い行いをしたか聞くからね』と。今、自分がしているようなことを、母親は望んだと思うんだ」

 敬虔(けいけん)なカトリック教徒だった亡き母は、ニールさんに善き人であれと教えた。口癖のように、争いごとや戦争はいけないことだと言い続けたという。

 その教えを守って、高校時代のニールさんは、当時盛んだったベトナム戦争の反対運動に参加した。

 今年も広島、長崎の原爆忌が巡ってきた。オバマ大統領が唱える「核なき世界」の実現は見通せない。それでもニールさんは楽天的だ。

 「オバマ政権になって、多少は核軍縮は進んだよ。だから今も、われわれは生き残っているんじゃないか」 (青木睦)

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