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北京 ネット口コミの効果

2018年04月09日

 久しぶりに再会した中国の知人と一緒に、北京市内の日本料理の店に足を運んだ。鍋料理のおいしい季節だ。メニューを見ると、「豚バラ肉鍋」の魅力的な写真が載っており、それを選んだ。「2人前98元(約1700円)」。女性従業員に「2人前」と注文した。

 運ばれてきた料理のボリュームに驚く。大食漢の知人も「この量で98元は安い」と目を丸くした。勘定を済ますと、考えていたより高い。明細書に目を凝らして理由が判明。従業員が「2人前」の注文を「鍋2つ分」と取り違え、倍の料金を請求していたのだ。それでも「十分に満足したのだから」と店を出た。

 知人は違った。飲食店を評価する携帯電話のアプリに、クレームを書き込んだという。その翌日、店のオーナーから謝罪の電話があり、書き込んだ口コミを消去する代わりに、鍋2人前の代金が、知人の銀行口座に返金されてきたそうだ。

 ネット上の口コミの威力を痛感。それ以上に、私が全額支払ったのに、「まあ、いいじゃない」と言って、ちゃっかり返却金を懐に入れた知人の調子の良さに苦笑した。 (城内康伸)

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