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台北 水も漏らさぬ関係に

2009年07月30日

 日本統治時代の水道供給施設が今も稼働する台北市の天母地区。施設にちなんだ「水道祭」が始まったのは6年前だ。手作りのイベントからは日本の「町おこし」に似た息吹を感じる。

 この地区は陽明山国家公園の麓(ふもと)にある高級住宅街。祭りの主催団体は「裕福な街の一つの側面として、経済的な困難に直面しないから現状に対して肯定的で、人と人との関係が希薄だった」。そこで、貴重な水資源や豊富な緑といった足元の環境を見つめ直し、住民のつながりを深めようと祭りが始まった。

 平たく言えば、水にちなんだ衣装をまとって地区を練り歩く仮装パレード。台湾土着の太鼓やかねが鳴り響く中、奇抜な格好の小中学生や住民たちが、れんが造りの瀟洒(しょうしゃ)なマンション群を縫っていくさまにほおが緩んだ。

 平日の午前9時すぎ。「やかましい」と思う住民がいるかもしれないが、参加者は初回の100人から今年は1200人に膨れ上がった。 (栗田秀之)

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