ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 神社・仏閣 | 福井 | 芸術 2018年05月09日
小浜市の若狭歴史博物館は、同市国分の国分寺に安置する釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)(市指定文化財)を、6月3日までの期間限定で公開している。普段は離れた場所からしか拝観できない仏像を、ガラスケース越しに間近に見ることができる。
高さ85.7センチの木造で、彫りの深さや衣の表現方法などから、12世紀の平安時代後期から鎌倉時代にかけての作とされる。
右の手のひらを胸の前に差し出して座る姿は、人々の願いや思いを聞き入れるポーズ。左手に薬つぼを持った薬師如来が像の中に6体描かれており、本来は人々の病苦を救う薬師如来として彫られたとも考えられるという。
学芸員は「つり目の力強い感じや、ほおなどにも時代の特徴が表れている」と話し、来館を呼び掛けている。期間中は14日と28日は休館。観覧料は300円。
(池上浩幸)