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【三重】旅の途中、アサギマダラ飛来 尾鷲の天満荘

ジャンル・エリア : まちおこし | 三重 | | 生き物 | 自然  2018年10月17日

秋の七草の一つ、フジバカマの花で羽を休めるアサギマダラ=尾鷲市天満浦の天満荘で

秋の七草の一つ、フジバカマの花で羽を休めるアサギマダラ=尾鷲市天満浦の天満荘で

 秋が深まり、尾鷲市天満(てんま)浦の古民家カフェ「天満荘」に「旅するチョウ」といわれるアサギマダラが飛来。庭に植えられた秋の七草の一つ、フジバカマの花で羽を休め、ひらひら舞っている。

 カフェは、NPO法人「天満浦百人会」が地域おこしの拠点として運営している。庭では、桜やドウダンツツジなど四季の花を栽培。6年前にフジバカマの苗数本を分けてもらい、今では数平方メートルの花壇2カ所にまで増えた。

 淡い紫色をした花の蜜はこのチョウの好物で、花が年々増えるのに伴って、美しいまだら模様をした体長10センチほどのチョウの飛来も増加。今年は、例年と同じ時期の12日にやって来た。

 秋に日本列島を南下、春に北上し海を渡ることがある。カフェは金-月曜の営業だが、秋限定の「お客さん」のアサギマダラは閉店日も尾鷲湾を一望できる庭で“一服”。NPOの松井まつみさん(78)は「いつも11月10日ごろまでいる」と目を細める。

 地元の熊野古道センターによると、この季節、フジバカマの花が植えられた民家の庭などで観察できるという。

 (酒井直樹)