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【岐阜】養老鉄道と京急電鉄が記念キャンペーン 同じ設立者が縁

ジャンル・エリア : まちおこし | イベント | 岐阜 | 鉄道  2019年01月24日

 

記念ヘッドマークなどをPRする井口さん=大垣市の養老鉄道で

記念ヘッドマークなどをPRする井口さん=大垣市の養老鉄道で

 養老鉄道(大垣市)の全線開通100周年と、京浜急行電鉄(東京都港区)の開業120周年を記念する共同キャンペーンが始まった。養老鉄道の初代社長立川勇次郎さん(1862~1925年)は、京急の前身の大師電気鉄道の設立者。立川さんを縁にした両社の取り組みで、関東と中部地方の相互で誘客を図る。

 第1弾は両社が運行する鉄路沿線のスタンプラリーを実施。養老鉄道の大垣、養老、多度の3駅、京急の川崎大師、日ノ出町、新逗子駅の3駅にそれぞれスタンプを設置。集めた数に応じてトートバッグなど賞品がもらえる。台帳は両鉄道の有人駅で配布している。5月19日まで。

 第2弾は、両社が運行している電車の先頭車両に付ける記念のヘッドマーク。両社の車両のイラストに「養老鉄道全通YORO100th」などと表記した。養老鉄道はD02編成、京急は6071編成の車両に掲出している。8月16日まで。

 キャンペーンは8月16日に養老町の養老駅前で開く予定の立川さんの顕彰祭に向けて展開し、両社の成り立ちや立川さんについて知ってもらう。養老鉄道総務企画課の井口良介さん(30)は「関東と中部をつなぎ、両地域の観光名所を知ってもらうきっかけにもなれば」と話した。

 立川さんは明治・大正時代の実業家。大垣藩士の家に生まれ、弁護士となって上京した。電気鉄道事業に力を注ぎ、1898年に関東地方初の電鉄となる大師電気鉄道を立ち上げ、帰郷して1911年に養老鉄道の社長に就任した。電子部品製造「イビデン」(大垣市)の前身の揖斐川電力の初代社長。

 (服部桃)