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【長野】時間気にせず食べ比べ イチゴ狩り 長野県喬木村

ジャンル・エリア : グルメ | 文化 | 果物 | 甲信越  2019年02月07日

ハウス内でイチゴ狩りを楽しむ原さん親子

ハウス内でイチゴ狩りを楽しむ原さん親子

 イチゴ狩りが楽しめる長野県喬木(たかぎ)村は東海地方からのドライブやバスツアーの立ち寄りスポットとして人気が高い。

 同村のイチゴ狩りは、たかぎ農村交流研修センターで受け付けをして地図を受け取り、指定された農園に向かうスタイル。1法人14農家のうち、食べ頃になったイチゴのあるハウスで楽しめるようになっている。時間制限なし、ハウス内全面開放、練乳のおかわり自由といった3つの売りがある。いずれも章姫(あきひめ)という品種を中心に栽培している。

 ハウスに入ると甘い香りが漂い、真っ赤に熟したイチゴが垂れ下がっている。長めの果実が特徴の章姫を頬張ると、口いっぱいに甘みが広がった。この日は紅ほっぺ、ゆめのかといった品種もあって食べ比べができた。同県飯田市から訪れた原さんは1歳のお子さんとともに歩き回りながら楽しんでいた。お子さんは既に10個以上食べて大喜び。「毎年、家族で訪れています。今日みたいな雨の日は人が少なくて、ゆっくり過ごせますね」と原さん。

椋鳩十記念館のネコ館長「ムクニャン」を抱く菅沼利光館長

椋鳩十記念館のネコ館長「ムクニャン」を抱く菅沼利光館長

 同村は児童文学者の椋鳩十(むくはとじゅう)(1905~87年)の生まれ育った地としても知られ、椋鳩十記念館・図書館に立ち寄った。椋は野生動物をテーマにした作品が多く、「大造じいさんとガン」は、いまだ小学校の国語の教科書に採用されている。同館では取材ノートや原稿などの貴重な資料とともに椋の足跡をたどることができる。動物への温かいまなざしは故郷での経験が土台となって培われたようだ。再現された書斎にはネコ館長のムクニャンが丸くなってお昼寝中だった。

 椋の墓と古井戸が残る生家跡に向かうと雨が上がった。彼が子どもの頃に遊んだ裏山を10分ほどかけて上る。当時のような松林でなくクヌギの木が多かったが、落ち葉の上にドングリがいっぱい転がる。天竜川を望めるいい遊び場で、どこからか、子どもたちが駆けてきそうな雰囲気だ。流れる雲に残照が差し込み、一瞬、あかね色に染まった。この伊那谷の夕暮れが好きだった椋からの贈り物のようだった。

 (柳沢研二)

生家跡に隣接する椋鳩十の墓=いずれも長野県喬木村で

生家跡に隣接する椋鳩十の墓=いずれも長野県喬木村で

 ▼ガイド イチゴ狩りは5月18日までの予定で午前9時~午後3時に受け付け。午後4時に閉園。4月7日までは小学生以上1600円、3歳~未就学児1300円、0~2歳無料。以後、順次値下げ。たかぎ農村交流研修センター(電)0265(48)0602。椋鳩十記念館は午前10時~午後6時で、土曜、日曜は午後5時まで。月曜、祝日は休館。高校生以上200円、小中学生100円。(電)0265(33)4569

(中日新聞夕刊 2019年2月7日掲載)

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